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今回、絵が良かったのはもちろんだけど、等伯の生きた道というか、出世?について考えられてとてもおもしろい展示でした。本人の実力があったからこそなのだけど、等伯は今のサラリーマンで言うと大出世。まず出世したいから田舎から絵画の本場(京都)に出たい、そして京都に行ったら大きな会社に入りたい。入ったら仕事を精力的にこなし、力を認められて更に大きな仕事を任せられていき派閥の長になるといった具合です。チラシのコピーにあったスーパー絵師伝説、絵師という言葉がぴったりです。 与えられた仕事に最高の力を出して応える。そして認められたことに満足せず、更に自分でも仕事を掴みにいく姿勢・・・すごいです。サラリーマンの鏡のような人です。あ、こんな俗っぽい例えでは失礼ですね。つい、サラリーマン目線になってしまいました。 後半の大作揃いも納得で迫力がみなぎっています。豪華な金箔の松林図屏風があると思えば水墨画の楓図もある、という風に希望された絵を器用に描き分けらていて、私が等伯の絵をいまいちイメージが固められなかったのもそこにあったのかなぁと思いました。でも、等伯の絵はどれもかっこいいです。 写真は付箋です。この枯木猿猴図のお猿、とても愛嬌のある顔でした。
by ketty105
| 2010-05-29 22:26
| 美術館
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